大阪・関西万博2025(以下「大阪万博」)は、国内だけでなく海外からのお客さんもたくさん来場しています。
そんな海外からのお客さんが大阪万博を見に来られるときにまず利用するのが「関西国際空港(関空)」です。
関空からのお客様は海外からのお客さんだけでなく、ピーチやジェットスターといったLCCで来られる方も利用する空港として有名です。
そのため関空から来られる方は海外だけでなく、国内からのお客さんもたくさん利用することが言えると思います。
そこで今回は、大阪に初めて来られる方が関空からの飛行機を利用してこられるときのアクセス手段についてお話ししたいと思います。
関空から大阪万博へのアクセス方法はいっぱいありますが、どの方法がおススメなのかをわかりやすく解説しますので、関空を利用して大阪万博に来られる方はぜひ参考にしてほしいと思います。
関西空港の基礎知識について

まず大阪万博に向かう前に到着する関西国際空港(関空)は大阪のどの辺にあるのか知らない方も多いと思います。
そこでまずは関空が大阪府のどの辺にあるかについて簡単におさらいします。
関西空港は大阪のどの辺にあるの?
関西国際空港(KIX)は、大阪府の南西部、大阪湾の沖合に浮かぶ人口島に位置しており、場所としては大阪府泉佐野市というところにあります。
地理的には大阪府の南端付近に位置し、いわゆる「泉州エリア」と呼ばれるところで和歌山県との県境にも近いエリアです。大阪市中心部からは南西へ約40~50kmの距離にあります。
そのため大阪市内から利用するときは、大阪国際空港(伊丹空港)の方がアクセスがいいためこちらを利用する方が多いです。
しかしJALやANAといった大手の航空会社の発着が多く、ピーチやジェットスターなどのLCCは大阪国際空港には就航されていないため、航空料金を安く抑える手段としてLCCを使う人にとっては関空を利用するという方も多いです。
関空から大阪市内までのアクセス方法にはどういったものがあるの?」
関空から大阪市内への主なアクセス方法は「電車」「リムジンバス」「タクシー」の3種類です。
電車
JR大阪駅へは「関空快速」で乗り換えなし約65分、料金は約1,210円です。また「特急はるか」を利用するとJR大阪駅やJR新大阪駅までの所要時間は約45~60分で、料金は1,800円程度です。
またJRと並行する形で南海電車も走っています。料金も南海電車の方がJRよりも割安な運賃となっています。
こちらは「南海空港急行」のほか「ラピート」という特急電車が走っており、岸和田、堺市などを通って南海なんば駅までのルートになります。この場合の所要時間は約34分と大阪市内まで一番早く到着できます。
リムジンバス
大阪(梅田)駅周辺の「ハービス大阪」や「新阪急ホテル」から空港第1・第2ターミナルまで直通で運行しており、この場合の所要時間は約50~60分で、料金は約1,500~1,800円となります。
タクシー
タクシーを利用する場合、大阪市内までの所要時間は約50分で、高速道路を利用します。料金は定額制で9,500円からとやや高めですが、手荷物の運搬が不要で便利です。
早朝や夜間のアクセスも電車やバスで対応可能で、タクシーは時間制限なく利用できます。
このように大阪市街地から関西国際空港へのアクセスは、時間や料金、利便性に応じて複数の選択肢があるため、目的に合わせて選ぶことができます。
関西空港から大阪万博会場までのアクセスはどれがいい?

では関西空港に到着してそのまま大阪万博会場に向かう場合、どのアクセス方法を利用した方がいいのでしょうか?
タクシーを使わないで大阪万博会場まで行くのであれば「電車」か「シャトルバス」になります。(※ほかにも船で行く方法もありますがここでは割愛します。)
電車で行く場合
- JR利用の場合:関西空港駅(関空快速)→JR弁天町駅(地下鉄中央線に乗り換え)→Osaka Metro弁天町駅→夢洲駅(万博会場最寄り駅)
- 南海電車利用の場合:関西空港駅→新今宮駅(JR環状線に乗り換え)→JR弁天町駅(地下鉄に乗り換え)→Osaka Metro中央線弁天町駅→夢洲駅(万博会場最寄り駅)
- もしくは関西空港駅→南海難波駅(地下鉄御堂筋線に乗り換え)→Osaka Metroなんば駅→Osaka Metro本町駅(地下鉄中央線に乗り換え)→夢洲駅(万博会場最寄り駅)
この場合、JRと南海電車どちらを利用しても所要時間は約70分から90分くらいで関空から大阪万博会場まで行けます。
ただ価格で考えてみた場合、JRの「関空快速(大阪駅~関西空港、1,210円)」よりも南海電車の「南海空港急行(なんば~関西空港、970円)」の方がややお得になってます。
JRの「特急はるか」や南海電車の「特急ラピート」を利用する場合はそれぞれ特急料金がかかりますが、それでも南海の方が価格的にお安くなっています。
シャトルバスで行く場合
関西空港から大阪万博会場までは、直行のシャトルバスが運行されています。
バス乗り場は、「りんくうタウン駅前ロータリー2番乗り場」「関西空港第1ターミナル10番乗り場」「関西空港第2ターミナル10番乗り場」の3か所から発着されています。
料金は一人2,500円(大人、小人とも同じ)で、所要時間は約60分となっています。
シャトルバスは、すべて会場の西ゲート側に発着するようになっていますので、入場口の際に利用するゲートを予約するとき、間違えて反対の東ゲートにしないようにしてください。
大阪万博のシャトルバスについてはこちらで詳しく解説していますのでぜひこちらもご覧ください。
電車とシャトルバスのメリット・デメリットは?

これらのアクセス方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。それを頭に入れたうえで自分に合った方法を使うのがいいと思います。
電車の場合
メリット:コストパフォーマンスに優れている、時間通りに到着できる、途中下車も可能、電車に乗るとき予約は基本不要
デメリット:乗り換えが面倒、大きい荷物があるときは持って移動しなくてはならない、ラッシュの時は混雑の中移動しなくてはならない
シャトルバスの場合
メリット:会場入り口まで直接運んでもらえる、大きい荷物も持ち歩かなくてよい、到着するのが西ゲートなので比較的簡単に入れる
デメリット:利用料金が電車に比べて割高、アプリからの予約が必要、渋滞に巻き込まれる可能性がある
まとめ
大阪万博に関西国際空港から直接行く場合は「電車」と「シャトルバス」を使って行くのが一般的といえます。
電車の場合は「JR」もしくは「南海電車」から地下鉄を乗り継いで万博会場に行く形になります。
電車はやはりお安く行けるのが魅力ですし、時間通りに行けることや予約も不要といったメリットがあります。
半面大きい荷物がある場合の移動やラッシュに巻き込まれたときはかなりしんどい思いをしなければなりません。
シャトルバスの場合は、関空から大阪万博の西ゲートまで直接運んでもらえますのでお手軽さでいえばシャトルバスの方がいいかもしれません。
ただシャトルバスはその分割高ですし、渋滞もあるため時間がかかるという指摘もあります。
このようにいずれの場合にしてもメリット、デメリットがあるので、自分の行動パターンに見合った方法を選択すればいいかと思います。
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