関西から九州への旅行や帰省、みなさんはどんな交通手段を使っていますか? 新幹線でサッと移動するのも便利ですが、今回私がおすすめしたいのは、寝ている間に目的地へ到着できる「フェリーの旅」です。
特に、大阪南港と福岡・北九州(新門司港)を結ぶ「名門大洋フェリー」は、充実した船内設備と瀬戸内海の穏やかな景色が楽しめることで大人気。単なる移動手段ではなく、それ自体が立派なエンターテインメントなんです。
「フェリーって雑魚寝のイメージがあるけど、プライバシーはどうなの?」 「船酔いや食事が気になる……」
そんな疑問をお持ちの方のために、今回は実際に私が乗船してきた体験をもとに、名門大洋フェリーでの旅の様子を徹底レポートします!
今回は、コスパと快適さを両立したカプセルタイプの客室「ツーリスト」を利用しました。客室のリアルな寝心地から、絶景の夜景、気になるバイキングの内容まで、「名門大洋フェリー旅行記」として余すところなくお伝えします。
それでは、大阪南港から出発する快適な船旅へご案内します!
いざ名門大洋フェリーに乗船!大阪南港フェリーターミナルへのアクセスと手続き

旅の始まりは、大阪南港フェリーターミナルから。 ここへのアクセスは、Osaka Metro(ニュートラム)の「フェリーターミナル駅」を利用します。駅名がそのものズバリなので迷うことはありません。
駅からターミナルへの直結通路
改札を出ると、そのまま屋根付きの連絡通路を通ってターミナルビルへ向かいます。徒歩で約3〜4分ほど。大きなキャリーケースを引いていても、エスカレーターやエレベーターが完備されているので移動はスムーズです。
乗船手続きはWEB予約が便利
ターミナルに到着したら、まずは乗船手続き。 最近はWEB予約が主流になっており、事前に送られてくる「QRコード」があれば、窓口に並ばずに自動チェックイン機で手続きが完了します。これは本当に楽!
名門大洋フェリーは「第1便(17:00発)」と「第2便(19:50発)」の1日2便体制ですが、今回は第1便を利用しました。 出航の約1時間前から乗船が開始されます。「いよいよ九州へ行くんだ」という高揚感と共に、タラップを渡って船内へ入ります。
【客室レビュー】秘密基地感がたまらない!「ツーリスト」のお部屋紹介

船内に入ると、ホテルのロビーのようなエントランスがお出迎え。まずは、今夜の寝床となるお部屋へ向かいます。
今回予約したのは、「ツーリスト」という等級。 いわゆる「雑魚寝(大広間)」ではなく、カプセルホテルタイプの1人個室寝台です。
他社フェリーでは「コンフォート」と呼ばれることもあるタイプで、コスパとプライバシーのバランスが最強のお部屋です。
まるで動くカプセルホテル

指定された番号の区画に入ると、2段ベッドが互い違いに配置されています。 自分のスペースに入り、ロールカーテンを下ろせば、そこはもう完全なプライベート空間!
広さは身長170cm台の私が寝転がっても足元に余裕があるレベル。 枕元には以下の設備が整っています。
- 読書灯:明るさは十分。ガイドブックを読むのに最適。
- コンセント:スマホやカメラの充電に必須(1口あるのでタコ足配線があると便利かも)。
- 小物棚:メガネやスマホを置くのに丁度いいスペース。
- 空調の吹き出し口:カーテンを閉めても暑くならないよう配慮されています。
- キルティングケットと枕:清潔感があり、シーツもパリッとしています。
室内はこんな感じで、寝心地もそこまで悪くない感じがします。カプセルホテルに泊まった時と同じような感覚だと思っていいと思います。

荷物はどうする?
大きな荷物は、部屋の外にあるコインロッカー(返却式の場合が多いです)に預けるか、更衣室のようなラゲージスペースに置くことができます。 ただ、リュックサック程度ならベッドの足元や横のスペースに置けてしまいました。貴重品だけ身につけておけば、セキュリティ面でも安心感があります。
「カプセルタイプだと周りの音が気になる?」と思うかもしれませんが、エンジンの重低音がホワイトノイズのようになり、意外と隣の人の物音は気になりませんでした。気になる方は耳栓を持参すると完璧です。
【船内グルメ】夕食バイキングの実食レポート

荷物を整理して一息ついたら、お腹が空いてきました。 フェリー旅の最大の楽しみといえば、やっぱり船内レストランでのバイキングです!
展望レストランでの夕食
名門大洋フェリーのレストランは、窓が大きく取られており、夜の海を眺めながら食事ができます。 夕食バイキングの料金は大人2,000円(時期により変動あり)。この価格で、ドリンクバーまで付いているのは驚きです。
気になるメニューのラインナップ
トレーを持って料理コーナーへ。和洋中、バラエティ豊かなメニューが並んでいます。
- お刺身・タタキ:海の上のレストランらしく、カツオのタタキやお刺身が並ぶことも。
- ステーキ・鉄板焼き:シェフが目の前で焼いてくれるメニューがある場合もあります。
- 揚げ物・煮物・サラダ:子供からお年寄りまで楽しめる王道メニュー。
- デザート:プチケーキやフルーツ、そしてなんとソフトクリームまで!
- 名物カレー:フェリーといえばカレー。コクがあって美味しいんです。

私は窓際の席を確保し、ジュース(ドリンクバーで飲み放題。アルコールは別途料金要。)片手に食事を楽しみました。 揺れを感じながら食べる夕食は、普段の何倍も美味しく感じます。周りを見渡すと、家族連れやバイカーのグループ、一人旅の人など様々。みんな笑顔で食事を楽しんでいる雰囲気がとても素敵でした。
★Travel Tips レストランは乗船直後が最も混雑します。出航後30分〜1時間ほどずらすと、窓際の席を取りやすくなりますよ!
【船内設備】お風呂も完備!展望大浴場と船内設備を探検

お腹が満たされた後は、船内散策へ。 名門大洋フェリーのすごさは、その充実した設備にあります。
海を眺める「展望大浴場」
船の中に大浴場があるなんて、初めて乗る人は驚くかもしれません。 手足を伸ばして入れる広い湯船があり、洗い場も十分な数があります。 何より、湯船に浸かりながら窓の外の真っ暗な海や、行き交う船の明かりを眺める体験は格別です。 (※タオル類は客室にはないので持参するか、船内売店で購入しましょう)
その他の設備も充実
- 売店:お土産はもちろん、お酒、お菓子、アイス、酔い止め薬、アメニティとなんでも揃います。名門大洋フェリーオリジナルグッズも可愛い。
- 自販機コーナー:カップ麺やアルコールの自販機が充実。給湯室もあるので夜食もOK。
- プロムナード:海を見ながらくつろげるソファスペース。テレビを見たり、海を眺めたり。
- Wi-Fi:船内Wi-Fiがありますが、海の上なので接続は不安定なことがあります。デジタルデトックスと割り切って、海を眺める時間を楽しむのが吉です。
5. 見逃せない絶景!瀬戸内海の「三大架橋」通過タイム

瀬戸内海航路のハイライト、それは本州と四国を結ぶ巨大な橋の下を通過する瞬間です。 名門大洋フェリーの航路では、「明石海峡大橋」「瀬戸大橋」「来島海峡大橋」の3つをくぐります。
感動のライトアップ!明石海峡大橋
大阪南港を第1便(17:00)で出航した場合、最初の見どころである「明石海峡大橋」の通過は19:00頃。 ちょうど夕食やお風呂が落ち着いた時間帯です。
船内放送で案内が入ると、乗客たちが一斉に展望デッキへ出ていきます。 見上げると、真珠のようにライトアップされた巨大な吊り橋が迫ってきます。「うわー!でかい!」という歓声があちこちから上がります。 橋の真下を通過する瞬間、頭上を流れる光の帯は圧巻の一言。この景色を見るためだけにフェリーに乗る価値があると言っても過言ではありません。
その後の「瀬戸大橋」や「来島海峡大橋」は深夜や早朝の通過になりますが、体力に自信がある方はぜひ起きて見てみてください。静寂の中、巨大な建造物が海の上に浮かび上がる姿はとても幻想的です。
北九州・新門司港へ到着!下船後の無料送迎バス活用法
快適なカプセル寝台でぐっすり眠り、目が覚めると外はもう朝。船は定刻通り朝の5:30に北九州・新門司港へ到着しました。
徒歩客の強い味方「無料送迎バス」
新門司港は市街地から少し離れていますが、心配無用です。 フェリーの到着に合わせて、小倉駅・門司駅行きの「無料送迎バス」が待機してくれています。
下船してターミナルを出ると、すでに目の前にバスが停まっています。 これに乗り込めば、約40分ほどで小倉駅の新幹線口まで連れて行ってくれます。
バスの中で今日の予定を再確認しているうちに、あっという間に小倉駅に到着。朝の6時過ぎには小倉に居られるので、到着初日からフルに観光や仕事の時間を使えるのがフェリー旅の大きなメリットですね。
まとめ:名門大洋フェリーはこんな人におすすめ!
さて今回の「名門大洋フェリー旅行記」はいかがでしたでしょうか。 実際に乗ってみて感じたのは、「移動手段」以上の価値があるということです。
- 時間を有効に使いたい人:寝ている間に移動できるので、現地での時間を最大化できます。
- コスパ重視の人:「ツーリスト」ならホテル代と移動費を合わせても新幹線より安い場合が多いです。
- 非日常を味わいたい人:海の上のレストラン、大浴場、夜景は最高の思い出になります。
特に今回利用した「ツーリスト」クラスは、一人旅でもプライバシーが守られ、秘密基地のようなワクワク感があってとても快適でした。 「フェリーは疲れる」というのは昔の話。今のフェリーは、「快適に休みながら移動するホテル」へと進化しています。
次の九州旅行は、ぜひ名門大洋フェリーで、記憶に残る船旅を楽しんでみてはいかがでしょうか? 大阪湾を離れ、目覚めればそこは九州。そんな素敵な旅があなたを待っていますよ!

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