大阪南港と北九州(新門司)を結ぶ「名門大洋フェリー」。
瀬戸内海の穏やかな波に揺られながら、夜に出発して翌朝には目的地に到着する快適な船旅は、関西~九州間の移動手段として根強い人気を誇ります。
しかし、初めて利用する方や久しぶりの乗船で悩むのが「食事」のことではないでしょうか。
「船内の展望レストランでのバイキングは楽しそうだけど、家族全員分となると結構な出費になりそう…」
「節約のためにコンビニでお弁当を買って持ち込みたいけど、そもそも持ち込んで食べていいの?」
「持ち込んだ場合、温めるレンジやお湯はあるの?」
そんな疑問をお持ちの方へ。
結論から言うと、名門大洋フェリーへの食事の持ち込みはOKです!
しかし、船内には独自のルールや、知っておかないと困る「食べる場所」の問題があります。また、実はバイキングを利用したほうが結果的に満足度が高いケースも…。
そこで今回は、名門大洋フェリーを何度も利用している筆者が、「レストランのバイキング利用」と「食事の持ち込み」を料金・満足度・利便性の面から徹底比較します。
この記事を読めば、あなたの旅のスタイルに合った食事の選び方が見つかりますよ。ぜひ乗船前の参考にしてください。
名門大洋フェリーは食事の持ち込みが可能か?

まず一番気になる疑問、「そもそも船内に食べ物を持ち込んでいいのか?」についてですが、名門大洋フェリーでは食品・飲料の持ち込みは自由です。(※公式HPにはその点について言及がありませんが、多くの乗客が食べ物を持ち込んでいることからも容認されているものと思われます。)
乗船前のコンビニやスーパー、デパ地下などで購入したお弁当、お酒、おつまみを船内に持ち込むことに何の問題もありません。実際、乗船手続きをする待合所を見渡すと、多くの乗客がコンビニの袋を提げて乗船していきます。
ただし「レストラン内」への持ち込みはNG
当然のマナーですが、船内にある展望レストランの中に持ち込みの食事を広げることはできません。持ち込んだ食事は、後述する「パブリックスペース(プロムナードなど)」や「客室」で食べる必要があります。
【徹底比較】名門大洋フェリーは「夕食バイキング」と「持ち込み」 どっちがお得?

では、実際のところ「船内レストラン(バイキング)」と「持ち込み」はどちらがお得なのでしょうか?
単純な金額だけでなく、体験価値も含めて比較してみましょう。
① 夕食バイキングの料金と魅力
名門大洋フェリーの夕食は、基本的にバイキング形式です。季節ごとのフェアメニューや、お刺身、揚げ物、サラダバー、デザートなど豊富なメニューが並びます。
【夕食バイキングの料金目安】
- 大人:約2,000円前後
- シニア(70歳以上):約1,600円前後
- 小人(小学生):約1,000円前後
- 幼児(未就学児):無料 ※料金は時期や便(1便・2便)により異なる場合があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。
※上記の情報は、令和8年2月現在のものです。料金は予告なく変更される可能性がありますので、かならず公式HPでご確認ください。
【バイキングのメリット】
- 温かい食事が食べられる: 船旅の疲れを癒やすには、やはり温かい料理が一番です。
- 夜景を楽しめる: 展望レストランという名の通り、大きな窓から瀬戸内海の夜景や、すれ違う船、明石海峡大橋などを眺めながら食事ができます。
- 「非日常感」が味わえる: 「フェリーに乗った!」という旅の思い出作りには最適です。
② 持ち込みの場合の予算感とメリット
一方で、乗船前に購入して持ち込む場合のシミュレーションです。
【持ち込み予算の目安】
- お弁当+お茶:約600円〜800円
- カップラーメン+おにぎり:約400円
- デパ地下の豪華弁当+ビール:約1,500円
【持ち込みのメリット】
- 圧倒的に安い: 節約重視なら間違いなく持ち込みに軍配が上がります。浮いたお金を九州での観光費に回せます。
- 好きなものを好きなだけ: バイキングだと「元を取らなきゃ」と食べ過ぎてしまうことがありますが、持ち込みなら自分の適量で済みます。
- 時間の自由: レストランの営業時間を気にせず、自分のタイミングで食事ができます。
持ち込みの場合の注意点
乗船前に買い出しするならどこにするのかという問題があります。大阪南港発の場合、ニュートラム「フェリーターミナル駅」周辺にはほとんどお店がありません。なので乗換駅である「住之江公園駅」周辺や、自宅近くで購入してから向かうのが無難です。
住之江公園駅で食料を調達するときは、マクドナルドや吉野家といったファーストフード店が近くにありますので、そこで買ってもいいし、コンビニの場合は、駅直結の商業施設「オスカードリーム」内にある「デイリーヤマザキ住之江公園駅前店」が便利です。
比較の結論:あなたはどっち派?
| 比較項目 | 夕食バイキング | 食事持ち込み |
| コスト | △ (1,800円程度~) | ◎ (500円~1,000円) |
| 温かさ | ◎ (出来立て) | ◯ (レンジ使用) |
| 雰囲気 | ◎ (THE 船旅) | △ (場所による) |
| お酒 | △ (別料金または自販機) | ◎ (安く調達可能) |
- 「旅の思い出重視」「温かいものをガッツリ食べたい」「家族でワイワイしたい」→ バイキングがおすすめ!
- 「とにかく安く済ませたい」「一人旅で静かに食べたい」「乗船が遅い時間になる」→ 持ち込みがおすすめ!
持ち込み派必見!名門大洋フェリーの船内での設備と食べる場所

「今回は節約して持ち込みにしよう!」と決めたあなたへ。
船内で快適に持ち込みご飯を食べるための、重要な設備と場所のルールを解説します。ここを知らないと、「食べる場所がない!」と船内でウロウロすることになりかねません。
お弁当はどこで食べる?(飲食スペースのルール)
持ち込んだ食事をどこで食べるかは、予約した部屋のタイプによって異なります。
1. 個室(スイート・デラックス・ファースト)
個室にはテーブルやソファ(または椅子)があるため、部屋の中でゆっくり食べることができます。 周囲の目を気にする必要もありません。テレビを見ながら晩酌、なんて最高ですね。
2. カプセル寝台・大部屋(ツーリスト・エコノミー)
ここが注意点です。ツーリストなどの相部屋タイプでは、ベッドの上での食事は基本的にマナー違反(または禁止)とされています。
特にカレーやカップラーメンなどの「匂いの強いもの」や、咀嚼音が響くものはトラブルの元です。
ではどこで食べるかというと「プロムナード」や「展望ラウンジ」にあるフリースペースのテーブル席を利用します。
【注意!】プロムナードの席取り合戦
船の窓際に沿ってテーブルと椅子が並べられている「プロムナード」は、持ち込み派にとっての特等席です。海を眺めながらお弁当を食べられます。
しかし、ここは非常に人気が高く、乗船直後すぐに埋まってしまいます。
ここを確保したい場合は、なるべく早く乗船し、荷物を置いたらすぐに席を確保することをおすすめします(もちろん、長時間放置などのマナー違反はNGです)。
電子レンジ・給湯室はある?
ご安心ください。名門大洋フェリーには、持ち込み派に優しい設備が整っています。
- 電子レンジ: 案内所付近や自販機コーナーなどに設置されています。お弁当の温め直しが可能です。
- 給湯室(お湯): カップラーメンを作るための熱湯が出るポット(給湯器)が用意されています。
これらがあるおかげで、コンビニ弁当やカップ麺でも温かい食事が楽しめます。割り箸を忘れた時のために、予備を一膳カバンに入れておくと安心ですよ。
名門大洋フェリーの船内自販機と売店の活用術

「持ち込みたいけど、重い荷物を持って移動するのは嫌だ」という方は、最低限のものだけ持ち込み、飲み物などは船内で調達するのも賢い手です。
飲み物・お酒の自販機
船内には充実した自販機コーナーがあります。
価格は「市中のお店+数十円」程度の観光地価格ですが、驚くほど高いわけではありません。ビールやチューハイの自販機もしっかり完備されています。
重たい2リットルのペットボトルやお酒を家から運ぶ労力を考えると、数百円の差額なら船内で冷えたものを買うのもアリでしょう。
船内売店のラインナップ
売店では、お菓子やおつまみ、カップラーメン、そして名門大洋フェリーオリジナルグッズなどが売られています。
「お酒のおつまみが足りなくなった!」という時でも安心です。
※売店の営業時間は限られている(夜遅くは閉まる)ので、乗船時に確認しておきましょう。
朝食はどうする?「軽食」か「現地で食べる」か

夕食だけでなく、翌朝の朝食も考えておく必要があります。
朝食バイキングもありますが、もっと手軽に済ませたい場合の選択肢を紹介します。
朝食バイキング(軽食)
「朝はしっかり食べたい」という方は、朝食バイキングを利用するのも良いでしょう。朝は夕食よりも安い料金設定になっています。
【朝食バイキングの料金目安】
- 大人:約500円前後
- シニア(70歳以上):約500円前後
- 小人(小学生):約300円前後
- 幼児(未就学児):無料 ※料金は時期や便(1便・2便)により異なる場合があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。
※上記の情報は、令和8年2月現在のものです。料金は予告なく変更される可能性がありますので、かならず公式HPでご確認ください。
【朝食バイキングのメニュー】
- 日替わりパン2種
- ウインナー
- 卵料理
- サラダ
- ミニジャム
- マーガリン
- お飲み物(コーヒー・紅茶・牛乳・オレンジジュース)
※ご利用の人数が少ない場合は、プレートに盛り付けた形でのご提供となります。予めご了承ください。
※名門大洋フェリー公式HPより引用(令和8年2月現在)。上記のメニューは今後予告なく変更される可能性があります。
下船してから現地で食べる
船内で朝食は取らないで、現地で食べるという方法もあります。
たとえば、17時発の第1便は、朝5時半に新門司港に到着します。その後連絡バスに乗って小倉駅に到着したときはだいたい朝の6時くらいです。
小倉駅から歩いてすぐのところにマクドナルドとロッテリアがすでに開店しています。そこで食べるのもいいでしょう。
もう腹ペコで朝からがっつり食べたい人は、「一蘭小倉店」でとんこつラーメンもいいでしょう。船旅で疲れた体に一蘭のラーメンはしみわたります。
あるいは小倉駅から10分ほど歩きますが、今各地で話題の「資さんうどん魚町店」が24時間営業であります。ここで名物の「肉ごぼ天うどん」を食べてチャージするというのもありだと思います。

まとめ:旅の予算と気分に合わせて食事スタイルを選ぼう
名門大洋フェリーでの食事について、持ち込みとバイキングを比較してきました。
- 名門大洋フェリーは食事の持ち込みOK!
- レンジやお湯もあるので、コンビニ弁当やカップ麺も温かく食べられる。
- 相部屋(ツーリスト)の場合は、プロムナードなどの共有スペースで食べるのがマナー。
- 旅の気分を盛り上げたいならバイキング、コスパ重視なら持ち込みが正解。
【筆者のおすすめプラン】
個人的に一番おすすめなのは、
「行き(下り)はテンションを上げてバイキング、帰り(上り)は疲れもあるのでコンビニ持ち込みでのんびり」
という使い分けです!
行きは旅の始まりのワクワク感とともに、レストランでビールと美味しい料理を楽しみ、帰りは旅の余韻に浸りながら、個室やラウンジで好きなおつまみを静かに楽しむ。これがメリハリがあって満足度が高いですよ。
ぜひ次の船旅では、あなたにぴったりの食事スタイルで、名門大洋フェリーの旅を満喫してくださいね!

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