関西(大阪南港)と九州(新門司港)を結ぶ「海のバイパス」、名門大洋フェリー。 夜に出発して、寝ている間に目的地へ到着できるフェリー旅は、時間もお金も節約できる賢い移動手段です。
「なるべく安く移動したいけれど、大広間での雑魚寝(2等和室)はプライバシーがなくて落ち着かない…」
「かといって、個室にすると予算オーバーしてしまう…」
そんなふうに悩んでいませんか?
そこで有力な候補になるのが、カプセルホテルやドミトリーのようにベッドが割り当てられる「2等洋室(ツーリスト)」です。
今回は、実際に名門大洋フェリーの2等洋室を利用して移動してきました!
- 隣の人の音は気になる?
- ベッドの広さは十分?
- 本当に朝まで快適に眠れるの?
など、公式サイトだけでは分からないリアルな口コミを、写真付きで徹底レポートします。これから乗船を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
名門大洋フェリーの「2等洋室(ツーリスト)」ってどんな席?

まず、私が今回利用した「2等洋室(ツーリスト)」という座席クラスについて、簡単に解説します。
名門大洋フェリーには大きく分けて以下のランクがあります。
- スイート・デラックスなど(個室):ホテル並みの設備。高い。
- 1等洋室(個室・相部屋):定員2〜4名の部屋。
- 2等洋室(ツーリスト):階段式2段ベッドの相部屋。←今回はココ!
- 2等和室(エコノミー):大広間で雑魚寝。一番安い。
雑魚寝部屋(2等和室)との違いと料金の比較
一番安い「2等和室(エコノミー)」と、今回泊まった「2等洋室(ツーリスト)」の運賃差は、時期にもよりますが片道およそ1,000円〜1,500円程度です。
たった千円ちょっとの差ですが、環境は劇的に変わります。 エコノミーが「他人のすぐ隣に布団を敷く」のに対し、ツーリストは「自分専用のベッド空間」が確保されます。カーテンを閉めればそこは完全なプライベート空間。着替えも見られませんし、寝顔を見られる心配もありません。
「知らない人と隣同士で寝るのはちょっと…」という方にとって、この課金は間違いなくコスパ最強だと言えます。
女性一人でも大丈夫?セキュリティとエリアの雰囲気
「相部屋」と聞くと、女性の方は特にセキュリティが心配ですよね。 名門大洋フェリーには「レディースルーム(女性専用区画)」が設定されています。
予約時に指定すれば、周囲は女性客だけになるので安心感が段違いです。入口のドアにセキュリティカードキーが必要な船(新造船など)もあり、関係ない男性が入ってくることはまずありません。
私が乗った時も、ソロ旅の女性や、母娘二人旅といった方が多く、エリア全体が静かで落ち着いた雰囲気でした。
口コミは本当?名門大洋フェリーの2等洋室のベッド周辺を徹底レビュー
では、いよいよベッドスペースの口コミを検証していきたいと思います。 指定された番号のベッドに行くと、そこが今夜の私の城です。

広さと寝心地は?(身長170cmでも足は伸ばせるか)

結論から言うと「寝るだけなら十分すぎる広さ」でした。
カプセルホテルを想像してもらうと分かりやすいですが、一般的なカプセルよりも天井が高く感じます。 ベッドのサイズは長さ約200cm、幅約75cmほど(船体により多少異なります)。身長170cm前後の私でも、足をまっすぐ伸ばして寝ても足元にはまだ余裕があり、荷物を置くスペースも確保できました。
マットレスは薄すぎず、適度な硬さ。掛け布団も清潔感があり、クリーニングされたシーツがセットされています。「船の簡易ベッドだから背中が痛くなるかも」と覚悟していましたが、朝までぐっすりでした。
プライバシーは守られる?
ここが一番の重要ポイント。 それぞれのベッドには遮光性の高いカーテン(またはロールスクリーン)がついています。
これを閉め切ってしまえば、外からの視線は完全にシャットアウトされます。 カーテンの隙間から中が見えるようなこともなく、着替えもベッドの中で問題なく行えました。 ただし、鍵のかかる「ドア」ではなく、あくまで「カーテン」なので、貴重品の管理だけは注意が必要です(後述するロッカーを使いましょう)。
コンセントや明かりはある?

現代の旅に欠かせないのが電源確保。 枕元には以下の設備がまとまっていました。
- 読書灯:かなり明るいLEDライト。角度調整可能。
- コンセント(1口):スマホの充電用。
- 小物置きスペース:メガネやスマホを置ける小さな棚や網ポケット。
コンセントが1つあるのは非常にありがたい! ただ、スマホとモバイルバッテリー、カメラなど複数の機器を同時に充電したい人は、口数を増やすための電源タップを持っていくことを強くおすすめします。
安くても快適に眠れる?「音」と「揺れ」の正直な感想

フェリー泊で避けられないのが「騒音」と「揺れ」の問題。 実際に泊まってみてどうだったのか、正直にお伝えします。
エンジンの音や周囲のいびきは気になるか
まず「エンジンの音」について。 2等洋室は船の下層階や内側に配置されることが多いため、多少の機械音(ゴーッという低い音)や振動は感じます。ただ、個人的には「電車の中で寝る」よりはずっと静かで、一定のリズムなので子守唄代わりに感じました。
問題は「周囲の生活音」です。 相部屋なので、こればかりは「運」です。
- 隣の人のいびき
- 早朝に荷物を整理するビニール袋のガサガサ音
- アラームの音
壁ではなくカーテン1枚で仕切られているだけなので、音は筒抜けです。私が乗った時は、向かいのベッドの方のいびきが少し聞こえましたが、後述する「耳栓」を用意していたので、装着してしまえば全く気になりませんでした。 神経質な方は、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンが必須アイテムです。
船酔いは大丈夫?当日の揺れ具合レポート
名門大洋フェリーが航行する「瀬戸内海」は、外洋に比べて波が穏やかなことで有名です。 当日は少し風がある日でしたが、「あれ、今動いてる?」と思うほど揺れは感じませんでした。
船自体が大型で安定しているため、急な揺れで目が覚めるようなことは一度もありませんでした。ただし、天候が荒れている日は別ですので、酔いやすい方は念のため酔い止め薬を飲んでおくと安心です。
2等洋室ユーザーが知っておくべき共有設備

2等洋室には、部屋の中にトイレや洗面所がありません。 共有スペースをどう使いこなすかが、快適さの鍵を握ります。
お風呂(大浴場)とトイレの清潔感
名門大洋フェリーの自慢は、なんといっても展望大浴場です。 2等洋室の利用者ももちろん無料で入れます。広い湯船に浸かりながら、夜の瀬戸内海や明石海峡大橋を眺める体験はビジネスホテルでは絶対に味わえません。
トイレや洗面所も清掃が行き届いており、非常に清潔でした。 洗面台の数も多いので、朝の準備の時間帯でも「並んで使えない」ということはありませんでした。ドライヤーも完備されています。
荷物はどうする?コインロッカーの事情
2等洋室のベッドには鍵がかからないため、スーツケースなどの大きな荷物や、財布などの貴重品は管理が必要です。
- 大きな荷物:ベッドの足元に置くか、船内の荷物置き場(コイン返却式ロッカーの場合あり)へ。
- 貴重品:更衣室や案内所近くにある貴重品ロッカー(100円返却式が多い)へ。
私は、着替えや洗面用具など「船内で使うもの」だけをトートバッグにまとめ、スーツケースは乗船してすぐにコインロッカーへ預けました。こうすることで、狭いベッドの上を広く使えます。
食事はどうした?(レストラン利用 vs 持ち込み)
船内には夕食・朝食バイキングが楽しめるレストランがあります。 メニューも豊富で温かい食事がとれるのでおすすめですが、「もっと安く済ませたい」という場合は持ち込みもOKです。
船内には、カップラーメンの自販機や給湯室、電子レンジが用意されたパブリックスペースがあります。 私は乗船前にコンビニでお弁当とお酒を買い込み、海が見えるプロムナードのソファで晩酌を楽しみました。こういう自由な過ごし方ができるのもフェリーの魅力ですね。
食事の比較について、詳しくはこちらのサイトで解説していますのでぜひ読んでください。
このほか船内の設備や営業時間などは、公式HPでご確認ください。

持っていって良かった!2等洋室を快適にする持ち物リスト

今回の乗船経験から、「これは2等洋室に泊まるなら必須!」と感じたアイテムを紹介します。
- 耳栓・アイマスク
- 口コミでも書きましたが、相部屋での安眠には必須です。船内売店でも売っていますが、自分に合うものを持参するのがベスト。
- 延長コード(3口タップなど)
- 枕元のコンセントは1つだけ。スマホ、イヤホン、カメラなどを同時に充電したい時に神アイテムとなります。
- サンダル・スリッパ
- ツーリストの区画にはスリッパが備え付けられていますが、トイレや自販機、ロビーへ行くたびに靴を履くのは面倒。100均のサンダルで良いので持参すると船内移動が楽になります。
- 薄手の羽織るもの
- 船内の空調は一括管理されていることが多く、場所によっては「少し寒い」と感じることがあります。パーカーやカーディガンが1枚あると調整しやすいです。
もちろんこれらはなくても大丈夫ですが、あるといざというときに役に立つものばかりです。持っていく荷物に余裕があれば持っておいていいかもしれません。
まとめ:コスパ重視で移動しながらしっかり寝たい人に「2等洋室」はアリ!
今回は、名門大洋フェリーの「2等洋室(ツーリスト)」の乗船レポートをお届けしました。
実際に泊まってみて感じたのは、「想像以上にプライベート空間がしっかりしていて、よく眠れる」ということ。
- 雑魚寝は嫌だけど、個室にする予算はない。
- 移動費を抑えて、浮いたお金を現地の観光やグルメに使いたい。
- カプセルホテルやドミトリーに抵抗がない。
そんな方にとって、2等洋室は最高の選択肢になるはずです。 夜行バスのような窮屈さはなく、お風呂に入って手足を伸ばして寝ている間に目的地に着く。この快適さを一度味わうと、もう他の移動手段には戻れないかもしれません。
ただし高コスパがゆえ、年末年始やGW、夏休みなどの長期休暇では、この場所の争奪戦が必死になるのは確実です。そこで、きちんと予約して場所をおさえるためにこの記事を読んでしっかり予約するようにしてください。
ぜひ次回の九州・関西への旅は、名門大洋フェリーの2等洋室を利用してみてくださいね!

コメント