別府温泉でのひとときを終え、次なる目的地へ向かう列車の時間。あるいは、温泉街の夜をホテルのお部屋でゆっくり過ごしたい時。そんなシーンに欠かせないのが、地元の魅力がぎゅっと詰まった「お弁当」です。
別府駅周辺には、大分名物の「とり天」発祥の店の味から、地元民に愛される市場の惣菜、さらにはボリューム満点のからあげまで、旅の気分を盛り上げてくれる絶品グルメが勢ぞろいしています。
「駅弁もいいけれど、どこで買うのが正解?」 「せっかくなら、大分らしい味をテイクアウトしたい!」
今回は、そんな方に向けて、別府駅周辺で手に入るおすすめのテイクアウト弁当を厳選してご紹介します。電車旅の車窓を眺めながら、あるいはホテルのプライベートな空間で。あなただけの美味しい別府時間を過ごしてみませんか?
1. 【とり天発祥の店】レストラン東洋軒 トキハ別府店

別府観光に来たなら、一度は口にしたいのが「とり天」。その生みの親として知られるのが大正15年創業の老舗「レストラン東洋軒」です。
本店は駅から少し離れた石垣東にありますが、ありがたいことに別府駅から徒歩約10分の百貨店「トキハ別府店」の地下1階に唯一の支店であるこちらの店舗を構えています。ここはフードコートの一角にあるのでとても入りやすく、また本店ほど並ばなくてもいい点も支持されている理由です。
こちらでそのまま食べるのもよいですが、お持ち帰り弁当も販売しています。列車の時刻まで時間がないときや、電車の中で景色を見ながらゆっくり味わいたいときには、ぜひこちらを利用しましょう。
おすすめメニュー:とり天弁当
東洋軒のとり天の最大の特徴は、水を一切使わず、新鮮な卵だけで練り上げた衣です。一口食べれば、そのサクッとした軽やかさと、鶏肉のジューシーさに驚くはず。
そのとり天がふんだんに入った「とり天弁当」(1,050円)には、東洋軒オリジナルの「かぼすポン酢」と「からし」が添えられています。まずはそのまま、次にポン酢をつけて……と、味の変化を楽しめるのも魅力。冷めても固くならず、むしろ旨味がなじむそのクオリティは、まさに「本家」の矜持を感じさせます。
ただし、現在お弁当は平日のみの販売となりますので、販売されているか確認したい時は店舗にお問い合わせください(2026年3月現在の情報)。
- ポイント: 老舗の味を並ばずに、しかもお弁当という形でお手軽に楽しめるのは、旅行者にとって最大のメリットです。
2. 【行列必至】野田商店 ── 別府市民が愛してやまない「市場の味」

別府駅の高架下商店街「べっぷ駅市場」を歩くと、ひときわ長い列ができているお店があります。それが、昭和の頃から変わらぬ味を守り続ける惣菜店「野田商店」です。
ここは単なるお店ではなく、別府の日常が息づく場所。観光客だけでなく、地元の方が夕飯の支度にと買い求める、まさに「市民の台所」です。
おすすめメニュー:巻き寿司と手作りコロッケ
野田商店の代名詞といえば「巻き寿司」(380円)。甘辛く、濃いめに炊かれた大きな干し椎茸が味の決め手です。この巻き寿司は、具だくさんとボリューム満点で手に取ると驚くほどずっしりとした重みがあります。
これと併せてもう一つのおすすめメニュー「手作りコロッケ」(1個60円)も購入すれば立派なお弁当の完成。ほくほくの出来立てコロッケは巻きずしと合うこと間違いなし!
豪華な盛り付けではありませんが、一つひとつが丁寧に作られた手作りの味。一口食べれば、別府の街がもっと好きになるような、温かい美味しさが広がります。
(※価格は、2026年3月現在)
- 注意点: 非常に人気のため、お昼過ぎには完売してしまうことも。午前中の訪問を強くおすすめします。
3. 【家庭の優しさ】味菜(あじさい) ── 旅の胃袋を癒やす「おふくろの味」

別府駅から歩いてすぐのところにある「味菜」は、地元産の食材をふんだんに使ったお弁当とお惣菜の店です。
外食が続くと、どうしても「普通の白いご飯と煮物が食べたい」と思う瞬間がありますよね。そんな願いを叶えてくれるのが、ここ味菜のラインナップです。
おすすめメニュー:日替わり弁当
普通のメニューとしては、唐揚げ弁当やチキンカツ弁当が有名ですが、ここでのおススメは「日替わり弁当」(550円)です。日替わり弁当のメニューは、味菜の公式Instagramで確認することができます。
メインにはメンチカツやアジフライといった定番の惣菜に加え、副菜には旬の煮物やお浸しなどが少しずつ入っており、彩りも鮮やか。また唐揚げなど単品メニューも多いため、特急「ソニック」の座席テーブルでお酒のアテとしてもも使いやすく、電車旅の心強い味方になってくれます。
(※価格は、2026年3月現在)
4. 【揚げたての誘惑】からあげコンちゃん ── 大分からあげの真髄を味わう

「大分といえば『からあげ』も外せない!」という方に最適なのが、別府駅から歩いてすぐのところにある「からあげコンちゃん」。店の入り口には多くの有名人のサインもあってその人気ぶりがうかがえます。
店先に漂う醤油とニンニクの香ばしい香りは、空腹に訴えかける魔法のようです。こちらは注文を受けてから揚げるスタイル(または回転良く揚げたてが並ぶ)にこだわっており、常にベストな状態で提供されます。
おすすめメニュー:ミックス弁当
定番の唐揚げだけでなく、チキンカツやチキン南蛮の中から2種類を選ぶスタイルのミックスお弁当は、食感の違いも楽しめて飽きがきません。しっかりとした下味がついた衣はサクサクで、ご飯が進むのはもちろん、ビールのつまみとしても最高。
ホテルの部屋で、地ビールを片手にコンちゃんのからあげを頬張る時間は、まさに大人の別府の楽しみ方と言えるでしょう。
5. 【圧倒的コスパ】おべんとうのヒライ マルミヤストア別府駅店

「移動まで時間がない!」「安くてお腹いっぱい食べたい!」という時に頼りになるのが、駅直結のスーパー内にある「おべんとうのヒライ」です。
九州で絶大な人気を誇るお弁当チェーンですが、スーパー併設店ならではの利便性が光ります。飲み物やお菓子と一緒にサッと買い物を済ませられるのが最大のメリットです。
おすすめメニュー:ちくわサラダ
とり天や地元産の刺身など大分特産の商品も多い中、こちらの名物は熊本発祥で九州各地で愛される「ちくわサラダ(ちくわの中にポテトサラダを詰めて揚げたもの)」。本社が熊本であるためこういった商品があるのは、ヒライならでは。店内のキッチンで次々と調理されているため、活気があり、ボリューム満点の丼ものや麺類とのセットなど、選択肢の多さは随一です。
ちくわサラダは大分名物の「吉野鶏めし」と合わせて購入するのが通の楽しみ方。ちなみにこの店舗は夜遅くまで営業している(マルミヤストアの営業時間に準ずる)ため、別府駅近くにホテルを取っている方で夜食を探している時にも重宝します。
どこで食べる?別府の弁当を120%楽しむコツ

【電車旅】特急列車の車窓をレストランに変える
別府駅から「特急ソニック」や「特急あそぼーい!」に乗り込むなら、ぜひ窓側の席を。別府湾の美しい海を眺めながら「東洋軒」のとり天を味わえば、どんな高級レストランにも負けない贅沢なひとときになります。
【ホテル】温泉上がりの「ご当地晩酌」
別府の宿にチェックインした後、あえて外食せずに「お部屋食」を楽しむのも粋。温泉で火照った体に、冷えた地ビールと「野田商店」や「コンちゃん」で買った惣菜。誰にも邪魔されない、プライベートな宴の始まりです。
【別府公園】色とりどりの草花を眺めながら優雅なランチタイム
電車の発車時間まで少し時間がある人は、別府駅から歩いて13分くらいの場所にある「別府公園」に行きましょう。
ここでは約27ヘクタールの広大な敷地に桜や梅をはじめとした四季折々の草花が植えられています。ここで買ってきたお弁当やお惣菜を広げれば簡易ピクニックのはじまり。電車の待ち時間でも楽しく過ごせます。
別府駅でお弁当を買う際のチェックリスト
- 「べっぷ駅市場」へのアクセス:野田商店がある市場は駅から徒歩3〜5分ほど。少し奥まった場所にありますが、そのレトロな雰囲気もぜひ楽しんでください。
- トキハ別府店の営業時間:東洋軒のとり天弁当を狙うなら、百貨店の営業時間に注意。夕方遅くなると売り切れることもあります。
- レジ袋の準備:各店、袋は有料が基本です。マチの広いエコバッグをカバンに忍ばせておきましょう。
おわりに
別府駅周辺のテイクアウト弁当は、単なる食事ではなく、大分の歴史や食文化がギュッと詰まった「旅のメインディッシュ」です。
老舗「東洋軒」の伝統の味から、地元スーパーの親しみやすい味まで、その選択肢は驚くほど豊か。次の別府旅行では、お気に入りのお弁当を片手に、自由で美味しい時間を過ごしてみませんか?一口食べれば、その土地の温かさがきっと伝わってくるはずです。

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