関西から九州への旅行や帰省、移動手段として人気の「フェリー」。
寝ている間に移動できて、お風呂にも入れて、非日常感も味わえる……船旅ってワクワクしますよね!
でも、いざ予約しようと思って大阪南港(または神戸)発のフェリーを調べると、多くの人がここで悩みます。
「『名門大洋フェリー』と『さんふらわあ』、結局どっちがいいの?」
どちらも有名なフェリー会社ですが、実は航路や料金、船内の雰囲気には意外と大きな違いがあります。「なんとなく」で選んでしまうと、「目的地まで遠かった!」「思ったより高かった…」なんて後悔してしまうことも。
そこで今回は、関西⇔九州の船旅が大好きな筆者が、「名門大洋フェリー」と「さんふらわあ」を徹底比較!
料金、設備、食事、そして使い勝手など、実際に比較してわかった「失敗しない選び方」をご紹介します。この記事を読めば、あなたの旅のスタイルにぴったりの船が必ず見つかりますよ。
それでは、注目の船旅対決、スタートです!
【大前提】まずは目的地で決まる?航路と発着港の違い

比較に入る前に、最も重要な「大前提」をお伝えします。それは、「到着する港が全く違う」ということです。
フェリー選びで失敗しないための第一歩は、九州の「どこ」に行きたいかで絞り込むことです。
名門大洋フェリーは「新門司(北九州)」行き
名門大洋フェリー(シティライン)は、大阪南港と北九州の「新門司港」を結んでいます。
- 到着地: 新門司港(福岡県北九州市)
- アクセスの特徴:
- 福岡市内(博多・天神)に行きたいなら断然こっち!
- 下関(山口県)へのアクセスも良好。
- 港からは、小倉駅や門司駅への無料送迎バスがあります。
新門司港は、九州の玄関口です。ここから高速道路を使えば、福岡市内までは車で1時間ちょっと。九州自動車道のインターチェンジも近いため、九州全域へのドライブ拠点としても優秀です。
さんふらわあは「別府・大分・志布志(鹿児島)」の3航路
一方、株式会社フェリーさんふらわあ(現在は商船三井さんふらわあ)が運航するのは、大分県と鹿児島県への航路です。
- 大阪 ⇔ 別府航路(大分県)
- 温泉地「別府」に直行!観光に最適。
- 神戸 ⇔ 大分航路(大分県)
- 大分市内に近く、湯布院などへのアクセスも便利。
- 大阪 ⇔ 志布志航路(鹿児島県)
- 南九州へのアクセスならこれ一択。
「さんふらわあ」は、基本的に東九州(大分・宮崎・鹿児島東部)へのアクセスに特化しています。いずれも観光目的のお客様を想定した航路と思われますので、旅行目的の人で中九州や南九州をメインに観光して回るのであれば、少々値段が高くてもさんふらわあの方がいいかと思います。
目的地が福岡市内ならどっちが便利?
ここが最大のポイントです。もしあなたの目的地が「福岡市内(博多・天神・太宰府など)」であれば、名門大洋フェリーを選ぶのが正解です。
さんふらわあで別府や大分に着いてから福岡市内へ向かうと、車でも電車でも2時間以上余計にかかってしまいます。
逆に、「由布院温泉に行きたい」「別府地獄めぐりをしたい」「阿蘇山へ行きたい」という場合は、さんふらわあの方が圧倒的に近くて便利です。
名門大洋フェリー vs さんふらわあ!4番勝負で徹底比較

目的地による振り分けが済んだところで、ここからは「サービス内容」や「快適さ」の比較に入ります。「どっちのルートでも行けるけど、どっちの船が良いかな?」と迷っている方は必見です。
わかりやすく表にまとめてみました。
| 比較項目 | 名門大洋フェリー | さんふらわあ(大阪-別府) |
| 就航船 | フェリーきょうと/ふくおか II | さんふらわあ くれない/むらさき |
| 雰囲気 | 機能的・シティホテル風 | リゾート・豪華客船風 |
| 便数 | 1日2便(17時発/19時50分発) | 1日1便 |
| 料金 | 比較的リーズナブル | やや高め(新造船のため) |
| 食事 | バイキング(種類豊富) | バイキング(刺身が人気) |
| Wi-Fi | あり(回数制限あり) | あり(回数制限あり) |
| 大阪乗り場 | 南港フェリーターミナル | 南港ATC(トレードセンター) |
※執筆時点の情報です。最新の船やダイヤは各社の公式サイトをご確認ください。
【対決1:料金】コスパ重視ならどっち?割引プランもチェック

勝者:名門大洋フェリー(僅差ですがコスパ高め)
一般的に、名門大洋フェリーの方がリーズナブルに乗船できる傾向にあります。
特に「WEB割引」の割引率が高く、早期予約や往復利用を組み合わせることで、新幹線や飛行機よりも圧倒的に安く移動できます。
名門大洋フェリーは「ツーリスト(カプセルホテルタイプ)」の価格設定が手頃で、学生旅行や節約派の一人旅には非常にありがたい存在です。
一方、さんふらわあ(特に大阪⇔別府航路)は、2023年に就航した新造船「くれない/むらさき」の人気が高く、若干強気の価格設定になっていることがあります。ただし、さんふらわあも「弾丸フェリー(現地0泊2日の往復プラン)」という超激安プランを持っているので、往復利用なら良い勝負になります。
大阪から大分までフェリーで行く場合で比較
実際、大阪から大分市内への旅行や帰省を考えたとき、さんふらわあで直接別府(もしくは大分)に行くよりも、名門大洋フェリーで新門司港から送迎バス(無料)で小倉駅に行って、特急ソニックで大分駅まで行った方が安上がりになるケースもあります。
とくに特急ソニックは、JR九州のお得きっぷ「九州ネット早特3」を利用してWEB予約をすれば、小倉⇔別府・大分間が2,900円(令和8年2月現在)で乗れてしまうので、名門大洋フェリーの運賃と合わせてもまだ安い場合もあります。
なので、乗る時期にもよりますが、「名門大洋フェリー+特急ソニック(九州ネット早特3を利用)」が高コスパで大分まで行けることがあるということは頭に入れておいてほしいと思います。
【対決2:客室】個室の快適さと新造船の魅力

勝者:さんふらわあ(新造船の豪華さは圧巻)
これに関しては、さんふらわあ(大阪⇔別府航路)の圧勝と言わざるを得ません。
新造船「くれない」「むらさき」は、日本初のLNG燃料フェリーであり、内装がとにかく豪華です。
- 3層吹き抜けのアトリウム: 船に入った瞬間の「高級ホテル感」がすごい。
- コネクティングルーム: 家族旅行に嬉しい、部屋同士がつながる仕様。
- ペット同伴: ウィズペットルームが充実しており、ドッグランも完備。
もちろん、名門大洋フェリーの新造船「フェリーきょうと/ふくおかII」も非常に綺麗で快適です。ただ、名門大洋は「機能美・快適性」を重視しているのに対し、さんふらわあは「非日常・リゾート感」を重視している印象です。
「移動そのものを豪華に楽しみたい!」という記念日旅行なら、さんふらわあをおすすめします。
【対決3:食事】夕食バイキングが美味しいのは?
結果:引き分け(好みの問題!)
フェリーの楽しみといえば、展望レストランでのバイキングですよね。
- 名門大洋フェリーの強み:メニューのバリエーションが豊富で、まさに「王道のホテルの朝食・夕食バイキング」といった安心感があります。季節ごとのフェア(北海道フェア、中華フェアなど)にも力を入れており、リピーターを飽きさせません。
- さんふらわあの強み:さんふらわあのバイキングといえば「お刺身」が出ることで有名です(※航路や状況によります)。また、名物のチョコレートファウンテンなど、子供が喜ぶデザートメニューが充実している印象があります。
どちらも2,000円前後(夕食)で食べ放題なので、コスパは抜群です。お酒を飲みながら海を眺めて食事をする時間は、どちらを選んでも最高です。
ただどちらもレストラン並みの豪華な食事を用意してくれるわけではないので、過剰な期待はしないほうがいいでしょう。あくまでバイキングですので、味よりもお腹を満たすということに比重を置くようにしましょう。
【対決4:時間】出発・到着時間の使いやすさを比較

勝者:名門大洋フェリー(1日2便の選択肢は強い!)
スケジュールの組みやすさでは、名門大洋フェリーに軍配が上がります。
名門大洋フェリーの最大の特徴は、「1日2便」運航していることです。
- 1便(17:00発 → 翌05:30着):
- 早めに乗って、船内でゆっくり夕食とお風呂を楽しみたい人向け。
- 朝5:30に着くので、その日一日をフルに使えます。
- 2便(19:50発 → 翌08:30着):
- 仕事終わりでも間に合う時間設定。
- 朝もゆっくり8:30着なので、睡眠不足になりにくい。
さんふらわあは基本的に各航路「1日1便」です。週末の予約が埋まりやすいのも1便しかないからこそ。スケジュールの柔軟性という点では、名門大洋フェリーが便利ですね。
結局どっちがいいの?タイプ別おすすめの選び方

ここまで比較してきましたが、最終的な決断を下すための「タイプ別おすすめ」をまとめました。
「名門大洋フェリー」がおすすめな人
- 目的地が福岡(博多・天神)、北九州、下関方面の人
- とにかく「コスパ」を重視したい人
- 仕事終わりにダッシュで乗船したい人(19:50発の2便がある!)
- 朝早くから行動開始したい人(早朝5:30着の1便がある!)
- 一人旅や、機能的なカプセル寝台で十分という人
ここがポイント:
名門大洋フェリーは、非常にバランスの取れた「移動の優等生」です。ビジネス利用から家族旅行まで幅広く対応し、特に福岡方面へのアクセスなら迷わずこちらです。
「さんふらわあ」がおすすめな人
- 目的地が別府、由布院、大分、阿蘇方面の人
- 目的地が鹿児島、宮崎方面の人(志布志航路)
- 「新しい船」でリッチな気分を味わいたい人(特にくれない・むらさき)
- ペットと一緒に快適な個室で過ごしたい人
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)とセットで楽しみたい人(大阪港に近い)
ここがポイント:
さんふらわあは、「船旅自体が目的」になるような華やかさがあります。別府温泉とセットの旅行プランなど、観光色の強い旅ならさんふらわあが盛り上がるでしょう。
まとめ:自分に合ったフェリーで快適な船旅を!
関西と九州を結ぶ2大フェリー「名門大洋フェリー」と「さんふらわあ」。
どちらも一昔前の「雑魚寝で雑多なフェリー」というイメージとはかけ離れた、「動くホテル」のような快適な空間を提供してくれます。
- 福岡方面・コスパ・利便性なら「名門大洋フェリー」
- 大分/鹿児島方面・豪華さ・温泉旅なら「さんふらわあ」
この基準で選べば、大きな失敗はありません。
ぜひ次の休みは、飛行機や新幹線ではなく、ゆったりとした船の旅を選んでみてはいかがでしょうか?
明石海峡大橋の下をくぐり、瀬戸内海の夜景を眺めながら入る大浴場は、きっと忘れられない思い出になりますよ!
予約のヒント
どちらのフェリーも、週末や連休の「個室」はすぐに埋まってしまいます。予定が決まったら、2ヶ月前もしくは3か月前の予約開始日をチェックして、早めにWEB予約を済ませることを強くおすすめします!
素敵な船旅になりますように。ボン・ボヤージュ!

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