大阪から九州・福岡までの交通手段を利用される方は結構多いと思います。
帰省や旅行など、関西方面から九州方面に行く場合にどの交通手段で行くか迷う方もいらっしゃると思います。
新幹線・在来線・飛行機・深夜高速バス・船などいろんな選択肢があります。
そこで今回は、いろんな交通機関の中から大阪から九州・福岡小倉までの行き方で最もコスパのいいものはどれか考えてみました。
ちなみに今回使った交通機関についてはエアプではなくすべてちゃんと利用したうえでの評価となっています。一応20年近くこの間の交通機関を利用していますので、それなりに正確な評価はできているかと思います。
ちなみに利用料金につきましては私が利用する機会が多いお盆や年末などの帰省の期間での評価となっていますので予めご了承ください。
利用料金に関しては、利用する交通機関の時期によって大きく異なりますので、詳しい値段は利用する交通機関のHPなどでお確かめください。
利用する交通機関の評価方法
さて今回は、5つの評価対象から総合点を出してその中で選びたいと思います。
その5つの評点は「到着までの速さ」「利便性」「快適さ」「利用料金」「個人的な感想」の5つです。この名から各項目5点満点の計25点満点の評価でランキングを決めたいと思います。
ちなみに私の場合、現在大阪に在住しており、実家が大分市内なので、いったん小倉か福岡に行ってから大分に行くというのがメインの使い方となっています。
大分に直接飛行機や深夜高速バスを使って行く方法もありますが、やはり本数も少なく価格は高くなりがちでコスパ的にはあまりよくありませんので今回はカットします。
では早速コスパランキングを発表したいと思います。
大阪から小倉までの移動交通機関コスパランキング
では第5位から順に発表してまいります。
第5位 在来線

- 到着までの速さ:2点
- 利便性:1点
- 快適さ:2点
- 利用料金:3点
- 個人的な感想:2点
- 総合計:10点
この在来線を乗り継いでいくという方法は、今まで夏休みなどにJRで利用可能な「青春18きっぷ」を使って行くということで利用可能な方法でした。
しかし、この青春18きっぷの利用方法について昨年大きな改正があり、18きっぷ愛用者から悲鳴が上がりました。
というのも、2024年冬の発売分から「1人につき1枚のみ使用可能」「連続する3日間または5日間の連続使用のみ」という形に制限されてしまって、それまでの「使用期間内の任意の5日間で、1枚のきっぷを複数人で利用できた」という形で使えなくなってしまったためです。
このため、今までのようなバラを格安チケットで購入して、その中の1日分だけ使うという使い方ができなくなってしまい、この在来線を一日使って大阪から小倉まで行くというのは事実上できなくなってしまいました。
ただし、この青春18きっぷを使わなくても、普通に乗車券だけ買って普通電車を乗り継いでいく方法は今もできますが、乗車料金が8,910円かかります(※2025年8月現在)。これだと深夜高速バスとあまり変わらないといえます。
実際やってみればわかりますが、ほぼ一日使ってこの間を普通電車だけ乗り継いでいくのは大変気力と体力がいります。よほどの鉄道好きでもない限り到底おススメできるものではありません。
第4位 飛行機(peach)

- 到着までの速さ:4点
- 利便性:3点
- 快適性:2点
- 利用料金:3点
- 個人的な感想:3点
- 総合計:15点
第4位は飛行機のpeachです。もちろん飛行機にはJALやANAといった大手飛行機会社もありますが、正規料金で片道2万円オーバーはコスパ的に考えてなしです。
親の急病など急な用事で早く行きたい時は重宝するかもしれませんが、そうでない限りは安くて飛行機が使えるLCCのpeachを使うのが正解だといえます。
飛行機(peach)の良い点
まずは意外と本数が多いので使える交通機関だといえます。
何がいいかというと福岡空港のアクセスの良さですね。福岡空港から博多駅まで地下鉄で2駅というのはほかではありえません。今回の目的地は小倉ですが、博多駅から小倉駅も快速電車1本で行けますので、その点でもコスパ的には良い点だと思います。
そして移動時間の短さも魅力といえます。その分多くの時間を観光やグルメなどに回すことができるので、コスパの良さで考えるのなら飛行機の選択肢はありかと思います。
飛行機(peach)の良くない点
デメリットとしては、まず出発空港である関西国際空港に行くまでに時間がかかる点があげられます。大阪市内からだと1時間近くかかります。福岡空港のアクセスが良いだけに関空のアクセスの悪さが余計目立ってしまいます。
そして飛行機の場合、他の交通機関と比べてチェックインやら手荷物検査などで時間を余計に取られるのもデメリットだといえます。出発時間の30分までには荷物検査を終えて出発ロビーにいなくてはならないのは結構大変です
またpeachなどのLCCを利用された方はわかると思いますが、空港には少なくとも1時間前には到着してチェックインを終えておかないとすでに締め切りで乗れないなんてことも普通にあります。
そうなるとキャンセルもできず返金もされませんのでまさに泣き寝入り状態になります。(実際に一度経験しました。)なので時間には余裕をもって空港に行かないといけなので結構大変です。
またLCCは平日などの時期は安く乗れるので大変重宝しますが、利用者が多いお盆や年末の時期は普通に1万円以上かかるので安く乗れるというLCCのだいご味がなくなってしまいます。
また快適性でもかなり席がきちっと固定されていて座席も普通の大人が座ってもきちきちのサイズなので、1時間弱のフライトでも結構ストレスを感じてしまいます。
なのでお盆や正月以外の期間に旅行などでこのLCCを使えば安く福岡まで行けますので、その場合選択肢としてありかとは思いますが、そうでないときはあまりおススメしません。多少高くても新幹線を利用した方がいいかと思いますね。
第3位 新幹線

- 到着までの速さ:5点
- 利便性:4点
- 快適さ:3点
- 利用料金:3点
- 個人的な感想:3点
- 総合計:18点
ここで本命かと思われた新幹線がランクインしてきました。
新幹線のメリット・デメリットをあえて言わなくてもいいかと思いますので、簡単に説明しますが、やはり料金が高いだけあってその分速さ・利便性・快適さはピカイチといえます。
ただしコスパという点では、上位の2つにはどうしても劣ってしまいます。いかに安い値段で早く移動できるかという点においては、新幹線はどうしても分が悪い点は否めません。
しかし最近では新幹線も格安チケット以外に安く乗れる手段も増えてきています。
たとえば「EXアプリ」を利用して早期予約することで、割安な料金で新幹線に乗ることができます。
あるいは日本旅行が出している「バリ得こだま」などの企画切符を利用することでもお得に新幹線に乗ることができますので、この辺の格安で乗れるサイトなどをチェックして安く新幹線に乗れる方法を見つけてください。
第2位 深夜高速バス

- 到着までの速さ:3点
- 利便性:4点
- 快適さ:3点
- 利用料金:5点
- 個人的な感想:4点
- 総合計:19点
第2位は「深夜高速バス」です。やはり寝ているだけで主要な駅やテーマパークに直接行けるというのは何物にも代えがたいメリットだといえます。
深夜高速バスのメリット
一昔前であれば、深夜高速バスといえば狭い座席に座らされて、隣の人とひじ掛けの取り争いしたり、いびきのうるさい客もいたりと悪いイメージが多かったですが、最近はそういったところが少なくなった感じがあります。
たとえば座席も前後の間隔が大きくとってあるバスもありますし、3列シートでゆったり乗れるバスもあります。
また4席シートでも隣の客との間にカーテンで仕切られるバスもあったり、寝顔が見えないように顔を覆い隠すカバーが座席についてあったりとかなり利便性がよくなっています。
深夜高速バスのデメリット
そうはいってもやはり深夜高速バスは安いだけあって、今でもいろいろ大変な点も多いのは事実です。
座席ではほぼ身動きが取れないので腰が痛くなることも多いですし、トイレ休憩で寝ている客をまたいで行ったりしないといけませんし、相変わらずいびきの大きい客もいます。
それでもコスパという点から言えば、深夜高速バスは昔から安い値段を維持しており、お金のない学生さんや若い人が多く利用しているのもうなづけます。
第1位:船(名門太陽フェリー)

- 到着までの速さ:3点
- 利便性:4点
- 快適さ:5点
- 利用料金:5点
- 個人的な感想:4点
- 総合計:19点
そして栄えある第一位は「船」です!
現在大阪と北九州(小倉)をつなぐ船便は。「名門大洋フェリー」と「阪九フェリー」の2つがあります。
ボクの場合、大阪港と門司港を往復する「名門大洋フェリー」を愛用しています。
ずっと愛用しているからわかりますが、船旅本当にいいですよ。
まず何より充実した船内設備。客室もたくさんあって、大浴場やラウンジ、食堂、テレビスペースなどもあって時間を過ごすのに事欠かきません。
もちろん船からの景色はとても美しくて感動すら覚えます。名門大洋フェリーは瀬戸内航路を使用するため明石海峡大橋や瀬戸大橋などの下を船がゆっくり通過していくときは一見の価値があります。
そして船に乗っている間はゆったりとした時間が流れます。スマホもつながらないところも多くなるため、そうした電子通信機器から一定の距離を置くことで流れる景色を見ながら物事をぼんやり考えたり、普段読めない読書をしたりする時間が心地よく感じます。
もちろんお酒を飲みたい方もちゃんと飲めるスペースもあります。一人で夜景を見ながら飲んだり家族やお友達としゃべりながら過ごしたりする時間も最高の時間となります。そして朝起きてデッキに出れば、朝日を浴びながら九州の大地が目の前に広がってくる様子がたまりません。
これだけ充実した旅を提供してもらえるのは船旅以外にありえません。それにもかかわらず料金はツーリストベッドであれば8910円~(2025年8月現在)と格安で利用できます。
ただしこの航路はとても人気なので早めに予約をしないとすぐ満席になってしまうことがあります。なので九州に行く予定があらかじめ決まっている方は、早めに予約しておくことをおススメします。
まとめ
というわけで今回は大阪福岡間の移動交通手段についてコスパ重視のランキングを作ってみました。
今回第一位の船に関しては、おそらく今後も簡単に変わることはないと思います。それだけ抜群の安定感を誇っています。
もし今までこの船旅を体験したことがないのであれば、ぜひ一度体験してみることをおススメします。
とくに大阪小倉間の瀬戸内海を通るルートは波が小さいため、船が大きく揺れることも少ないので船酔いがするからと敬遠していた方にもおススメできます。
今回のこの記事を通じて少しでも九州に行ってみたくなったのであれば何よりだといえます。
九州は観光にグルメにいろんなものがあるので、ぜひ次の旅先の候補先には九州を入れていただければと思います。
コメント