「美味しいグルメに温泉、絶景…次の休みは九州に行きたい!」
そう意気込んでガイドブックやInstagramを眺め始めたものの、いざ具体的なスケジュールを立て始めると、ある一つの壁にぶつかりませんか?
「九州って意外と広い…これ、どこに泊まればいいの?」
実は、九州旅行で最もやってはいけない失敗は、「拠点を適当に決めてしまい、移動時間だけで1日が終わること」なんです。
例えば、福岡(博多)から鹿児島までは、直線距離でも約200km以上(東京〜静岡・浜松間くらい)あります。「レンタカーを借りれば全部回れるだろう」なんて甘く見ていると、運転疲れで観光どころではなくなってしまいます。
九州旅行を成功させる鍵は、観光地選びよりも「拠点(宿泊地)選び」にあります。
そこで今回は、九州旅行を何十回と経験し、あらゆるルートを走り回った筆者が、「ここを拠点にすれば間違いない!」と断言できる「アクセス最強の3大都市」を厳選してご紹介します。
あなたの旅のスタイルに合わせた「正解」が、この記事できっと見つかります。
九州旅行の拠点は「新幹線」と「高速道路」で選ぶ

おすすめの都市を紹介する前に、まずは「なぜ拠点選びが大事なのか」というルールを共有しておきましょう。ここを理解していないと、宿選びで失敗します。
「毎日ホテルを変える」は意外とコスパが悪い
多くの人がやりがちなのが、「1日目は大分で宿泊、2日目は熊本で宿泊、3日目は長崎で…」と、毎日宿を変える移動型のスタイルです。一見効率的に見えますが、実は以下のデメリットがあります。
- 毎朝の荷造りとチェックアウトに時間を取られる
- 大きな荷物を持って移動しなければならない
- コインロッカーを探す時間とお金が無駄になる
- 連泊にした方が安上がりになる場合が多い
特に2泊3日や3泊4日程度の旅行であれば、「交通の便が良い都市に連泊して、そこから身軽に動く」ほうが、圧倒的に時間と体力を節約できます。
九州は「縦のライン」を意識する
九州の地図を思い浮かべてください。九州の交通網の大動脈は、北(福岡)から南(鹿児島)へ貫く「九州新幹線」と「九州自動車道」です。
この「縦のライン」上にある都市を拠点にすることで、東西の観光地(大分・長崎・宮崎など)へもスムーズにアクセスできるようになります。今回ご紹介する3つの都市は、すべてこの大動脈上に位置する「交通のハブ」です。
【拠点候補①】福岡(博多):初心者&グルメ・ショッピング重視ならココ!

九州旅行が初めての方、あるいは車の運転に不安がある方に断トツでおすすめなのが、九州最大の都市「福岡(博多)」です。
特徴:空港から市街地まで5分!奇跡のアクセス
福岡の最強のメリットは、なんといっても福岡空港の利便性です。空港から地下鉄に乗れば、わずか5分で博多駅(新幹線の発着駅)に到着します。到着してすぐにホテルに荷物を預け、観光をスタートできるこのスピード感は、他の都市にはありません。
メリット:日帰りの選択肢が無限大
博多駅は九州の交通の要です。ここに連泊すれば、以下のような「日帰り旅行」が簡単に叶います。
- 太宰府天満宮: バスや電車で約30〜40分。
- 由布院(大分): 人気観光列車「ゆふいんの森」号で約2時間強。
- 長崎: 西九州新幹線(リレーかもめ利用)を使えば、最速1時間20分ほど。
- 小倉・門司港: 新幹線や特急で気軽にレトロな港町へ。
「今日は天気がいいから海沿いへ行こう」「雨だから屋内施設が多い長崎へ行こう」といった、天候に合わせた柔軟なプラン変更ができるのも、選択肢が多い博多ならではの強みです。
夜の楽しみ:食の都で「はしご酒」
拠点選びで重要なのが「夕食の選択肢」です。博多・天神・中洲エリアには、数え切れないほどの飲食店があります。
もつ鍋、水炊き、博多ラーメン、そして名物の屋台。夜遅くまで賑わっているため、観光から帰ってきた後でも夕食に困ることがありません。「ホテルに帰るのが楽しみになる」街、それが福岡です。

こんな人におすすめ
- 九州旅行は初めてという初心者の方
- 2泊3日などの短期旅行の方
- レンタカーを使わず、電車とバスで移動したい方
- 観光だけでなく、ショッピングやグルメもガッツリ楽しみたい方
【拠点候補②】熊本:九州全域を制覇したい「周遊派」の最強ハブ

「せっかく九州に行くなら、阿蘇の大自然も見たいし、別の県にも足を伸ばしたい!」
そんなアクティブなあなたには、地理的に九州の中心(へそ)に位置する「熊本」が最強の拠点です。
特徴:北へ南へ、東へ西へ。どこへでも行ける中心地
熊本は、博多から九州新幹線で最速30分強、鹿児島中央までも最速45分ほどという、まさに九州の「中間地点」です。
さらに高速道路のジャンクションも近く、大分方面や宮崎方面へのアクセスも可能。物理的に移動時間を短縮できるため、行動範囲が劇的に広がります。
メリット:阿蘇・高千穂への玄関口
熊本を拠点にする最大の理由は、九州屈指の絶景スポットへのアクセス権です。
- 阿蘇(あそ): 世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山、絶景ロード「ミルクロード」、草千里ヶ浜まで車で約1時間半。
- 高千穂峡(宮崎): 神話の里として有名な高千穂へも、熊本空港や市内から車で約1時間半〜2時間。実は宮崎市内から行くよりも熊本からの方が近いのです。
- 黒川温泉: 全国的に人気の高い温泉地へもバスや車でアクセス可能。
特にレンタカーを利用する場合、熊本を拠点にすると、午前中は阿蘇でドライブ、午後は熊本城を見学、夜は馬刺しで乾杯、といった充実したプランが組めます。
夜の楽しみ:城下町の活気と郷土料理
熊本市内(特に下通・上通アーケード周辺)は、九州でも有数の繁華街です。
名物の「馬刺し」や「あか牛」、パンチの効いた「熊本ラーメン」、そして「からし蓮根」。地元の焼酎と一緒に楽しむ郷土料理は格別です。新しい商業施設も増えており、夜の散策も飽きません。

こんな人におすすめ
- レンタカーを使ってドライブを楽しみたい方
- 阿蘇の大自然や高千穂峡などの絶景を見たい方
- 博多も鹿児島も、欲張りに両方行ってみたい方
- リピーターで、少しディープな九州を知りたい方
【拠点候補③】鹿児島(鹿児島中央):温泉天国と南国気分を味わう癒やしの拠点

「あくせく観光するより、温泉に浸かってのんびりしたい」
そんな「癒やし」と「非日常」を求める旅なら、九州新幹線の終着点、「鹿児島」を拠点に据えましょう。
特徴:街全体が観光地。到着した瞬間から旅気分
鹿児島中央駅に降り立つと、そこはもう南国です。駅ビルなどの都会的な機能がありながら、目の前には桜島がドーンと構えています。
博多や熊本が「通過点としての機能」も高いのに対し、鹿児島は「ここを目的地としてじっくり滞在する」のに適した街です。
メリット:指宿・霧島・桜島へのアクセス拠点
鹿児島市内に連泊すれば、県内の主要観光地を日帰りで網羅できます。
- 桜島: フェリーでわずか15分。24時間運航しており、日常的に火山と共存する体験ができます。
- 指宿(いぶすき): 観光特急「指宿のたまて箱」に乗って約1時間。世界でも珍しい「砂むし温泉」は必体験です。
- 知覧(ちらん): 武家屋敷や特攻平和会館など、歴史を感じるスポットへも車やバスで約1時間。
- 霧島(きりしま): 坂本龍馬も訪れた霧島神宮や霧島温泉郷へもアクセス良好。
夜の楽しみ:黒豚・白熊・そして焼酎
鹿児島は食のレベルが異常に高いことでも知られています。
「黒豚のしゃぶしゃぶ」や「とんかつ」は、今まで食べていた豚肉の概念を覆す美味しさです。デザートには名物かき氷「白熊(しろくま)」。そして何より、芋焼酎のバリエーションは世界一。
「天文館(てんもんかん)」という巨大な繁華街があり、夜遅くまで鹿児島の食を堪能できます。また、市内の銭湯のほとんどが天然温泉というのも、温泉好きにはたまりません。

こんな人におすすめ
- 3泊4日以上のゆったりしたスケジュールの方
- 移動よりも、温泉や癒やしを重視したい方
- 南国情緒を感じたい方
- 美味しいお肉と焼酎に目がない方
結論:あなたにおすすめの九州旅行での拠点はこれ!
ここまで3つの拠点都市を紹介してきましたが、最後にタイプ別のおすすめをまとめます。
| 拠点都市 | おすすめタイプ | キーワード |
| 福岡(博多) | 初心者・短期滞在 | 効率・グルメ・電車移動・ショッピング |
| 熊本 | アクティブ・周遊派 | レンタカー・阿蘇・絶景・九州のへそ |
| 鹿児島 | 癒やし・のんびり派 | 温泉・南国・桜島・黒豚・リピーター |
拠点選びに迷ったら「博多」と「もう1都市」の組み合わせもアリ!
もし3泊以上できるなら、「博多に1泊」+「熊本(または鹿児島)に2泊」というように、拠点を2つに絞るのも賢い方法です。
(※毎日変えるのではなく、エリアごとに連泊するのがポイント!)
九州は、拠点さえ間違えなければ、驚くほどスムーズに、そして濃密に楽しめる場所です。
「移動だけで疲れた…」なんてことにならないよう、まずはご自身の旅のスタイルに合わせて「最強の拠点」を決めることから始めてみてください。
拠点が決まれば、あとは航空券とホテルを押さえるだけ。最高の九州旅行があなたを待っています!

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